サジェストの意味や使い方とは?グーグル検索の仕組みを徹底解説

2022年7月13日

Googleやyahoo!などの検索エンジンで、キーワードを入力した際に表示されるサジェスト何気なく使っている機能ですが、詳しい特徴や意味、使い方を知る人は多くありません。

サジェストを有効活用すれば、メディア運営だけでなくビジネス全般に役立ちます特にWebメディアやブログを運営している人は、サジェストについて理解する必要性を感じているはずです。

そこで今回は、サジェストについて徹底解説します。検索エンジンだけでなく、SNSのサジェスト機能についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

サジェストとは?

サジェストとは、検索エンジンで文字を入力した際、予測したキーワードを提案してくれる機能です。

例えば「東京」と検索すると、

「東京 観光」
「東京 ランチ」
「東京 天気」

と表示されるのがサジェスト機能です。

サジェストは「提案する」という意味を持ち、検索窓以外でも使われることがあります。

「この問題にはAの対策を提案します」という場合では、「この問題にはAの対策をサジェストします」と言い換えることも可能です。

インターネットだけでなく、人に提案するオフラインの場でもよく使われています。特にビジネスの営業で商品やサービスを提案する時に役立つはずです。

このように、サジェストは幅広いところで活用されています。

サジェストの定義とは?語源や英語・和訳も深掘り

サジェストの意味や語源は、どんなところからきているのでしょうか?

サジェストの語源は、英語の「suggest」からきています。和訳では「提案する」「示唆する」という意味を持ちます。

またサジェストの定義は、検索エンジンや使う場所によって異なるので、注意が必要です。

そこで最も使われているGoogle(グーグル)のサジェスト機能の定義を解説します。

Googleサジェストは、「オートコンプリート機能」と呼ばれています。ユーザーが検索窓にキーワードを入力した際、クエリを表示してくれる機能です。

クエリとは、「質問」や「問い合わせ」を意味しています。あなたが検索窓に入力したキーワードも、質問や問い合わせのクエリとして処理されるのです。

GoogleはWeb上にあるコンテンツを分析して、オートコンプリートを生成します。ユーザーに最も適したサジェストを表示するのを目的としています。

SNSのサジェスト機能について

サジェストは、検索エンジンだけの機能ではありません。

LINEやTwitterなどのSNSにもサジェスト機能が搭載されています。

SNSのサジェスト機能は、Googleやyahoo!といった検索エンジンにはない、特有のメリットもあります。

ここではLINEとTwitterのサジェスト機能について解説します。

2つのSNSのサジェスト機能について

  • LINE(ライン)のサジェスト機能
  • Twitter(ツイッター)のサジェスト機能

LINE(ライン)のサジェスト機能

LINEには、大きく分けて2つのサジェスト機能が搭載されています。

一つ目は「スタンプ・英文字のサジェスト機能」です。こちらは文字を入力すると、キーワードに合わせたスタンプや絵文字を提案してくれます。例えば、メッセージの送信画面で「こんにちは」と打ち込むと、挨拶しているスタンプや絵文字が表示される仕組みです。

二つ目は「トークリストの検索」です。こちらはトークリストやトーク画面で、お目当てのトークを検索できる機能です。例えば、「同窓会の案内って来てたかな?」と感じた時、検索窓に「同窓会」と打ち込めば、同窓会のキーワードを含んだメッセージ候補が表示されます。

このように、LINEではメッセージのやり取りがスムーズになるサジェスト機能を搭載しています。

Twitter(ツイッター)のサジェスト機能

Twitterには、検索エンジンと同様のサジェスト機能が搭載されています。Twitterに登録している人なら、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

Twitterにも検索窓があり、文字を入力すると関連したキーワードを表示してくれます。

Twitterのサジェスト機能の仕組みは明確になっていませんが、

  • キーワードが検索された回数
  • キーワードが含まれたツイート数

などからサジェストを選定しているといわれています。

例えば、Twitterで「東京に台風が上陸した」と話題になった場合、「東京」と検索すると「東京 台風」とサジェストされる可能性が高いということです。

このようにTwitterのサジェスト機能は、話題になっているキーワードを探しやすいのが特徴です。

サジェストをビジネスに活かす方法

検索エンジンのサジェストは、ビジネスにおいて欠かせない機能です。今やどんなビジネスもインターネットを使って、営業や提案をする時代。サジェストにビジネスを成功させるキーワードがあるといっても過言ではありません。

しかしサジェストをどう活かせばいいのか、分からない人も多いのではないでしょうか。そこでサジェストをビジネスに活かす3つの方法を紹介します。

サジェストのビジネスに活かす3つの方法

  • ユーザーの悩みを可視化
  • メディアのキーワード選定
  • 解決策の提案

ユーザーの悩みを可視化

サジェスト機能を活用すれば、ユーザーの悩みを可視化できます。

なぜそのキーワードを入力したのか、何を知りたくて調べているのか、など検索意図を読み解けば、ユーザーに寄り添ったコンテンツを生み出せます。

例えば、あなたが男性専用の脱毛サロンを経営していたとします。

ここでGoogleの検索窓を活用します。「男性 脱毛」と検索すると、以下のような検索結果が表示されます。

男性が脱毛に対して悩んでいることがわかります。

またそのキーワードをクリックすると、さらに細かく予測キーワードが表示されます。

それを深堀りしていけば、どんなアプローチで男性客を呼び込めばいいのか分かってくるはずです。

ぜひサジェスト機能を活用して、ユーザーの悩みを可視化してみてください。

メディアのキーワード選定

メディア運営において、キーワード選定は最も重要な項目です。SEO対策を進めるにあたり、キーワード選定は、検索結果やコンバージョン、売上を大きく左右します。

特にメディアは、SEOキーワードによる検索流入を増やさなければなりません。そんな時に活躍してくれるのが、検索エンジンのサジェスト機能です。

 

キーワードを入力すれば、ユーザーの抱える悩みや疑問が複数表示されます。するとユーザー目線に立ったコンテンツを作るカギとなります。

またペルソナを設定している場合、より細かいサジェストキーワードの選定も可能です。

例えば、「40代 男性」と検索すると、以下のようなサジェストが表示されます。

40代の男性はどんな悩みを持っているのか、どんなことに興味・関心があるのか分かってくるはずです。

このように、サジェストを活用してキーワードを選定してみてください。

解決策の提案

検索エンジンのサジェストには、ユーザーの悩みや疑問が詰まっています。

サジェストは悩みを可視化できるものなので、解決策の提案につながります。

特にWebメディアやブログ運営では、読者の悩みや不安を先読みして、記事を作成することが大切です。

読者の中には、自分の悩みが分からないまま、モヤモヤしている人もいます。

それを言語化し解決策を提示してあげると、信頼につながります。商品やサービスを提供している場合、購入を躊躇する理由を提示し、それに対して解決策を説明できれば、コンバージョン率も上がってくるはずです。

このように、サジェストには悩みを解決するヒントが隠れています。

サジェスト汚染に注意

サジェスト機能は、世の中を便利にするものです。しかし最近「サジェスト汚染」が問題となっています。

サジェスト汚染とは、検索エンジンに文字を打ち込むと、ネガティブなキーワードが表示される現象です。

例えば、企業名を検索して、

  • 〇〇 ブラック
  • 〇〇 詐欺
  • 〇〇 裁判
  • 〇〇 パワハラ

などのキーワードが表示されている状態をサジェスト汚染といいます。ネガティブなキーワードが増えると、ユーザーからの印象が悪くなります。

そしてサジェスト汚染で最も厄介なのが、嘘の情報でも表示されるということです。

例えば、A社をライバル視しているB社がネット掲示板に「A社はブラック企業だ」と書き込みを続けたとします。すると、「A社 ブラック企業」と表示される可能性が高まるのです。

全くの嘘でも検索結果に表示されると、信じてしまうユーザーもいます。早急に対処しなければ、会社の存続にも関わります。

対策としては、

  • Googleサジェスト削除申請フォームの利用
  • 作成者に直接連絡する
  • 弁護士に相談

などが有効です。

サジェスト汚染の意味と対策を理解し、会社や個人を守る体制を整えてみてください。

サジェスト抽出のおすすめツール

便利なサジェスト機能ですが、何度も検索すると時間や労力がかかります。

特にメディア運営をしている人は、キーワードを効率良く抽出したいはずです。

そこでサジェスト抽出におすすめのツールを3つ厳選してご紹介します。

サジェスト抽出のおすすめツール

  • Ubersuggest
  • ラッコキーワード
  • tami-co

Ubersuggest

Ubersuggest

Ubersuggestとは、キーワードを入力するとSEO対策に重要な情報を提供してくれるツールです。SEO対策のキーワード選定において、非常に重宝されています。

Ubersuggestではキーワードを入力すると、複数のキーワード候補を提示してくれます。それに加え、キーワードごとに検索ボリュームやSEO難易度、クリック単価、トレンド感なども確認できます。また検索上位の記事の流入キーワードや被リンク数もチェックできるのがメリットです。

Ubersuggestには無料版と有料版があります。無料版は、検索キーワードが9個までしか表示されません。まずは無料版を試してみて、さらに詳しく検索したい場合は有料版を検討してみてください。

ラッコサジェスト

ラッコキーワード

ラッコキーワードとは、サジェストキーワードを一括で取得してくれるツールです。

Google検索だけでなくBingやYoutube、Amazonのキーワードも取得できます。それだけでなく、キーワードで作成された記事の見出しや共起語も抽出できるのがメリットです。

またユーザーの悩みを細かく分析したい場合、「教えて!goo」や「Yahoo!知恵袋」などのQ&Aサービスからも検索ができます。例えば、ブラック企業で悩んでいる30代をターゲットに記事を作成する場合、yahoo!知恵袋からブラック企業で消耗している30代の悩みを洗い出せます。

このように、複数の媒体でサジェストを検索できるのがラッコキーワードの魅力です。

tami-co

tami-coは、コンテンツSEO対策に有効なツールです。「誰でもSEO記事が企画・執筆できる」をコンセプトに、多くの企業をサポートしています。

tami-coは競合やニーズ分析を自動で行ってくれます。2時間以上かかる分析を、わずか3分で完了。タイトルや見出し用のキーワードもピックアップしてくれます。それだけでなく、自社と競合の調査も行い、改善点を言語化してくれるのもメリットです。

短時間でSEO記事の企画と執筆ができれば、時間コストの削減につながります。忙しくてSEO対策に時間が取れない人や、ライターの質を高めたい人は、ぜひ導入してみてください。

 

tami-coについて詳しく知る

まとめ:サジェストを使いこなそう

今回はサジェストについて解説してきました。

サジェストを活用すれば、どんなビジネスも有利に進められます。特にメディアやブログ運営している人は、サジェストを使いこなす必要があります。

SEO対策は複雑化し、よりレベルの高いコンテンツが求められる時代です。サジェストを使いこなせるようになれば、メディア運営も容易になります。

ぜひ本記事を参考に、サジェストについて理解を深めてみてください。

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