検索ボリュームの調べ方は?おすすめツールからキーワードを選ぶコツまでわかりやすく解説

2022年7月19日

サイト運営やSEOコンテンツ企画をするうえで、非常に重要な指標になるのが「検索ボリューム」。

ただ、意外に思うかもしれませんが検索ボリュームが大きければいいかというとそうではありません。では検索ボリュームをSEO施策に活かすためにはどうすればよいのでしょうか?

この記事では検索ボリュームの基本知識や調べるためのおすすめツール、そして「活用方法」をわかりやすく解説していきます。

検索ボリュームとは

検索ボリュームとは、検索エンジンでキーワードが1ヶ月あたり何回検索されるのかを表す指標のこと。

検索ボリュームが大きければ、多くのユーザーが知りたがっている「ニーズの多い」キーワードであることがわかりますし、検索ボリュームが小さい場合は、ニーズが少ないキーワードと判断することができます。

一般的に「SEO」など1語のキーワードの方が検索ボリュームは大きく、「SEO対策 企業サイト やり方」のように複数語を組み合わせているキーワードの方がボリュームは小さくなる傾向にあります。

また検索ボリュームの大小によってキーワードは3種類に分類されます。

種類 検索ボリューム
ビッグワード(1語のキーワードなど) 10,000以上
ミドルワード(〇〇 おすすめ、〇〇やり方のような2語掛け合わせのキーワードなど) 1,000以上10,000未満
スモールワード(〇〇 おすすめ △△のように3語以上の掛け合わせキーワードなど) 1,000未満

では、そもそも検索ボリュームを調べる目的は何なのでしょうか?次は、検索ボリュームを調べると自分にどんなメリットがあるのか説明します。

検索ボリュームを調べる目的は?

検索ボリュームを調べる目的は大きく分けて二つあります。

検索ボリュームを調べる目的

  • ニーズのあるキーワードかどうかを判断するため
  • キーワードの優先順位を決めるため

特に検索ボリューム=ニーズの大小というイメージがつよいかもしれませんが、「どのキーワードから狙うのが効率的か」などのサイト運営の戦略を練ることにも役立ちます。それぞれの目的について確認していきましょう。

ニーズのあるキーワードかどうかを判断するため

一つ目は「ニーズのあるキーワードかどうか」を判断するためです。

たとえば、あなたがSEOについて詳しく知りたい人に向けて「SEO 誰でもわかる」というキーワードを思いついたとしましょう。

ぱっと見良さそうなキーワードではありますが、検索ボリュームがわからないと「どれくらいニーズがあるのか」判断がつきづらいですよね。

せっかく狙ったキーワードの検索ボリュームが10回/月程度だったら気落ちしてしまうと思います。検索ボリュームを調べることは、こうした失敗を避けるためにも重要になってくるのです。

狙うキーワードの優先順位を決めるため

検索ボリュームを調べるのは「狙うキーワードの優先順位を決めるため」でもあります。ただし、「検索ボリュームが大きいもの=優先順位が高い」ではないので注意が必要。

なぜなら自分が担当しているサイトがgoogleから高い評価を得ているのか、まだ発展途上なのかによって狙うべきキーワードの優先順位が変わってくるからです。

例えば、すでに検索ボリューム10,000超えのキーワードで上位表示ができているサイトであれば、ビッグキーワードの優先順位を高めてもいいでしょう。

しかし、立ち上げたばかりのサイトや、獲得できているキーワードが少ない場合、いきなりビッグワードを狙うのは非常に難しく、検索ボリュームが小さく、競合の少ないキーワードを優先させ「サイト評価」を上げることに注力する方が効果的です。

例で紹介した通り、「サイトの実力」と「検索ボリューム」を照らし合わせて優先順位決めをするのも大きな目的の一つです。

詳しいキーワード選定の方法は、記事後半「検索ボリュームからキーワードを選ぶコツ」で解説していますので併せてチェックしてみましょう。

検索ボリュームの基本がわかったところで、次の章からは検索ボリュームの調べ方について紹介していきます。

検索ボリュームの調べ方

手作業では調べようがないため、検索ボリュームを調べるためには「ツール」が必要になります。

ただ、検索ボリュームツールは、企業が提供しているものから個人が作ったものまで様々あります。数が多いと「どのツールを使ったらいいの?」と悩んでしまいますよね。

ツール選びに手間取って時間をロスしてしまうのは大変もったいないです。こうした「時間ロス」を防ぐために次は「検索ボリュームを調べるのにおすすめのツール」を紹介します。

なぜそのツールがおすすめなのか「選定基準」も併せて説明しているので、自分が使ってみたいと思ったツールを選んでみましょう。

検索ボリュームを調べるのにおすすめのツール

▶︎ツールの選定基準も記載する

検索ボリュームを調べるのにおすすめのツールを今回は4つに厳選して紹介します。それぞれ「どんな目的にあっているのか」を中心に機能説明をしているのでツール選びの参考にしてみてください。

今回のツール選定基準は以下5点です。

ツール選定基準

  • 調査できるキーワード数
  • 調査にかかる時間
  • 検索ボリュームの推移が追えるかどうか
  • サジェストキーワードのボリュームまで調べられるか

それでは各ツールの特徴をみていきましょう。

関連記事:サジェストキーワードとは

tami-co(タミコ)

 

tami-coは、以下選定基準をクリアしている有料SEOツールです。

選定基準

  • 調査できるキーワード数は十分か
  • 調査にかかる時間
  • 検索ボリュームの推移が追えるかどうか
  • サジェストキーワードのボリュームまで調べられるか

1番安いプランでも「月100キーワード」まで調べられ、調査結果も以下画像の通り、「検索ボリュームの推移」や「関連キーワードの検索ボリューム」などをまとめて抽出してくれます。

調査が終わるとメールでリマインドしてくれる点を高評価。

 

「有料ツールを使うのはちょっと…できれば無料がいいな」と思っている人もいるかもしれません、しかしツールを使う目的は「効率的に調査業務を終わらせて時間を節約すること」と「効果的なSEO対策をすること」の2点のはず。

それに、tami-coは有料ツールなのも納得できる「分析性能」を持っています。例えば分析結果では、サジェストキーワードと検索ボリュームを「円グラフ」でわかりやすく提示してくれます。

 

そのほかにも、調べたいメインのキーワードと他のキーワードがどのように関連しているかを、ネット図で表示もしてくれて非常に便利。

 

「検索ボリューム以外にもSEO対策に必要なデータ調査をまるごとできるツールを探している」

「SEOの調査業務を効果的かつ効率的にすすめたい」

と考えている人におすすめできるオールインワンタイプのSEOツールといえますね。

関連記事:共起語とは

Googleキーワードプランナー

 

続いて紹介するのはGoogleが提供している「キーワードプランナー」です。キーワードプランナーを使うためにはGoogle広告アカウントが必要になりますが、広告出稿しなければお金はかかりません。

Googleが提供しているツールなだけあって、処理スピードは他のツールと比べても早い印象。

「検索のボリュームと予測データを確認する」を使うと入力したキーワードの検索ボリュームと推移を確認することができます。

 

また、「新しいキーワードを見つける」では入力したキーワードと関連するキーワードの検索ボリュームを確認することができます。

 

また、Google広告で上位に表示させるためのコスト目安も確認できるため、「金額が高いキーワードは顧客獲得に近い」などの推測も可能。

ただ、検索ボリュームやサジェストキーワード以外の競合調査などの機能はないため注意しましょう。

Aramakijake

 

Aramakijake(アラマキジャケ)は、無料でサクッと検索ボリュームを調べたい人向けのツール。キーワードを入力すると以下のチェック結果が表示されます。

 

関連語も表示してくれる点も便利ですが、「月間推定数の正確性」の面が弱いため、あくまで目安程度に検索ボリュームを調べたいときに使うようにしましょう。

Ubersuggest

 

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、無料でも使えるSEOツールです。検索結果も非常に見やすく「上位表示に必要な被リンク数の目安」なども教えてくれるため、サイト目標に合ったキーワードかどうかの判断もしやすくなっています。

 

その他にも検索ボリュームの推移や、キーワード候補も提示してくれるため関連するキーワードに何があるかも知ることができます。

 

しかし、無料版のままだと「1日3キーワード」までしか調べられないため、大規模サイトの担当で複数キーワードを調査する必要がある人は有料プランにするか、他の有料ツールの使用を検討する必要があります。

ただ、回数制限があるとはいえ無料でここまでの分析結果を出してくれるのはSEO担当としてありがたいですね。

検索ボリュームからキーワードを選ぶコツ

検索ボリュームの調べ方や目的がわかっても「具体的にどうやって活用するか」を知らないと調べ損になってしまう可能性が高まります。

そうならないためにも、検索ボリュームをもとに「キーワードを選ぶコツ」を学んでいきましょう。大きな流れは以下3ステップです。

キーワードを選ぶコツ

  • 自サイトが取得できているキーワードを確認する
  • 選定したキーワードで上位表示できそうか精査する
  • 検索ボリュームだけでなく「自サイトにメリットがあるか」で判断する

特に「検索ボリュームの大きさだけ」でキーワードを選ぶと、なかなか順位が上がらない原因にもなるので注意しましょう。

1.自サイトが取得できているキーワードを確認する

まずは、自分のサイトで上位表示できているキーワードを確認しましょう。確認方法は「Google サーチコンソール」を使えば簡単に「獲得キーワード」と「平均掲載順位」がわかります。

なぜ取得済みのキーワードを調べるかというと、自サイトのGoogleからの評価を推測することができるから。

まだボリュームが小さいキーワードしか取れていないのであれば、スモールワードを中心に評価を高める施策がマッチしそうですし、すでに一定のキーワードが取れているのであればより大きなビッグワードを狙うという目標を立てることもできます。

検索ボリュームを確認する際に重要なのは「大小」ではなく、「今のサイトに必要かつ狙えるキーワードかどうか」なのです。

2.選定したキーワードで上位表示できそうか精査する 

狙いたいキーワードの検索結果が政府ドメインや企業ドメインなどしかなく、コンテンツサイトが上位にいない場合は非常に難易度が高くなるため、自サイトと同じ形態のサイトが検索上位にいるかどうか確認する。

ステップ1である程度キーワードの目星をつけたら、そのキーワードで本当に上位表示できそうか精査します。

具体的には検索結果を見て「政府機関(go.jp)、法人組織(or.jp)や企業ドメイン(co.jp)」が上位を独占しているかどうか、そして担当サイトと同じ体裁(コンテンツサイトなど)のサイトが上位にきているかを確認します。

キーワードによっては、どれだけ高品質の記事を用意しても上位表示が難しいものもあるからです。難易度の高すぎるキーワードを選んでしまうと機会損失にもなりかねないので気をつけましょう。

3.検索ボリュームだけでなく「自サイトにメリットがあるか」で判断する

最後のステップとして、「そのキーワードで上位表示できるとどんなメリットがあるか」を考えましょう。

例えば、サイトのPV数を上げたい!という目的であれば「◯◯とは」や「〇〇 わかりやすく」などの知識欲を満たすキーワードを狙うのが効果的かもしれませんし、「顧客獲得」が目的なのであれば「〇〇 おすすめ」「〇〇 始め方」などユーザー行動を促すキーワードを狙った方が高い効果が得られるでしょう。

検索ボリュームはあくまでも「1指標」にすぎず、それ以上に「自分の担当サイトにメリットがあるか否か」を重要視すべきということをお忘れなく!

バランスのとれたSEOツールならtami-coがおすすめ

今回は検索ボリュームを調べる目的からおすすめのツールを中心に紹介してきました。今回紹介した方法を上手に自分のSEO施策に落とし込むことができれば、時間も節約できて効果も高めることができるはずです。

ただ、SEO対策には検索ボリュームだけでなく、サジェストキーワードや、共起語、競合サイトの順位取得状況などなど非常に多くの要素を調べる必要があります。こうした複数要素のSEO調査にはおすすめツールでも紹介したtami-coが強い味方になってくれます。

特に、コンテンツ企画や記事構成案の作成に必須の、

  • 競合分析
  • サジェストキーワード
  • 関連キーワード(LSI)
  • 競合サイトの文字数や順位取得状況

などをまとめて調査してくれるので非常に便利。7日間の無料トライアル期間も用意されているので、自分に合ったツールかどうか、そしてツールを使うことで時短できるかどうか試してみてはいかがでしょうか。

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